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蛇紋岩石綿で肺がんの造園業男性、労災認定される


2017年12月26日、蛇紋岩の石綿が原因で肺がんになった埼玉県の造園業の男性が、2017年4月に、熊谷労働基準監督署に労災認定されていたことが明らかになりました。

現在71歳の男性は、約12年間に及び静岡、愛知県境の採石場で蛇紋岩を仕入れる仕事に就き、間を開けた後、約13年間に及び造園の仕事に就いて埼玉県などで蛇紋岩を切断していましたが、蛇紋岩に石綿が含まれていることを知らなかったのでマスクを着用しておらず、たくさんの石綿を吸い込むことになったのです。

その結果、平成27年春に肺がんと診断されました。

そして、熊谷労働基準監督署が、手術で摘出された肺を調べ、労災認定基準の数倍にも及ぶ石綿を確認したことにより、この造園業の男性は労災認定されています。

蛇紋岩に含まれる石綿で病気になり、労災認定されるのは珍しいです。

ただし、蛇紋岩の普及率から考えると他にも被害者がいると思われるため、今後も蛇紋岩による健康被害で労災認定される人が出てくるかもしれません。



蛇紋岩と石綿について

蛇紋岩は、濃淡の違いはありますが緑色をしており、表面に蛇の皮のような模様がある石です。

蛇紋岩は、北海道から九州まで、日本各地に存在していますが、石綿を含んでいることが多いという特徴があります。

この石綿は、「アスベスト」とも言い、1970年代まで、断熱材や防火材として建物に使用されたり、機械の摩擦防止素材として使用されていましたが、肺がんなどを引き起こす発がん性物質であることが分かり、やがて使用禁止になりました。

しかし、石綿が含まれる蛇紋岩の採掘・販売は禁止されておらず、庭石や装飾品、肥料の原料などに使用されています。

蛇紋岩に石綿が含まれていることを知らない人が多いことも問題です。


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