『栄光・個別ビザビ』の元男性社員、月114時間残業で過労死
2017年11月に亡くなった進学塾『栄光・個別ビザビ』の元男性社員について、2018年11月15日付で過労死により労災認定を受けたことが、2018年12月7日に明らかになりました。
この男性は、2005年に進学塾『栄光ゼミナール』を運営する株式会社『栄光』に中途入社すると、個別指導を行う『ビザビ』に所属。
2017年5月からは、『ビザビ』成城学園校の教室長になりましたが、この男性と部下の女性2人のみで、小学生から高校生までの約180人の生徒と大学生アルバイト約30人の管理をしなければならなかったのです。
勉強の指導については、大学生アルバイトがやっていましたが、スケジュール管理、個別面談、保護者からの問い合わせ対応など、その他多くの業務が男性社員に集まった結果、2017年11月13日、本社で行われていた係長から課長へ昇進するための研修中に倒れます。
病院に運ばれたものの、急性大動脈瘤乖離による心停止で亡くなりました。
男性は、残業を0時間で申告していましたが、後に調べた結果、亡くなる前1ヶ月間の残業時間が113時間57分であることが判明し、発症前2~6ヶ月間の残業時間は80~130時間であることが判明します。
この長時間に及ぶ残業時間と病気で亡くなった事実により、渋谷労働基準監督署に労災認定されました。
栄光・個別ビザビ 成城学園校
過労死の労災認定を受けた男性が働いていた『栄光・個別ビザビ 成城学園校』の情報は、次のとおりです。
会社名 | 栄光の個別ビザビ 成城学園校 |
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住所 | 東京都世田谷区成城6-4-13 成城フルール・アネックスビル2F |
電話 | 03-5429-1883 |
男性の妻の「労働者に全てを委ねるような業務運営は、会社側の怠慢としか言いようがありません」の言葉通り、『栄光』は反省して、労働者が過労にならないように、労働時間を管理しなければなりません。
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