労災保険(労働者災害補償保険)の保険給付とその仕組みをわかりやすく解説いたします。もしもの業務災害・通勤災害にご活用ください。
よくわかる労災保険
HOME » 健康保険・国民健康保険 » 健康保険・国民健康保険の目的

健康保険・国民健康保険の目的


現在の日本は国民皆保険で、すべての人が何らかの医療保険に加入して保険料を納付し、その代わりとして病気やケガを負った時に保険給付を受けられるようになっています。

一般の人であれば、病院等の窓口で3割支払えば、残りの7割については保険者から病院に支払われる仕組みです。

何もなければ、個人としてはただ保険料を無駄に支払っている状態ですが、それでもいざというときにはなくてはならない制度となっています。

そして、その支払った保険料は自分だけでなく、他の人の医療も支えているのです。

もし、医療保険に加入していなかったら、金銭面で必要な医療を受けられず苦しむ人が出てしまいます。そういったことがないように、国民皆保険制度は確立されたのです。

このように、被保険者がお互いに助け合う相互扶助の精神にのっとり運営されている医療保険ですが、目的と対象はそれぞれ次のようになっています。

健康保険国民健康保険
目的
国民の生活の安定と福祉の向上に寄与すること
目的
国民健康保険事業の健全な運営を確保し、もって社会保障及び国民保健の向上に寄与すること
対象
労働者の業務外の事由による疾病、負傷、死亡、出産及びその被扶養者の疾病、負傷、死亡、出産に関して保険給付が行われます。
対象
被保険者の疾病、負傷、出産、死亡に関して必要な保険給付が行われます。

内容は少し違いますが、両医療保険制度ともに、健康や福祉・生活などの安定と向上を目的としています。

そして、対象についても、適用除外者を除き世帯のすべての人の疾病、負傷、死亡、出産に対して保険給付が行われるというのも同じです。

ただし、健康保険では行われるのに国民健康保険では行われない保険給付もあるので注意が必要です。


関連記事

65歳以上の被保険者・被扶養者が、保険医療機関等である病院または診療所に入院して、療養の給付と併せて生活療養(食事・居住)を受けた時に支給...


労災保険とは、会社員が業務上の事由または通勤で負傷・疾病・障害・死亡等を負ったときに保険給付を行います。 仕事中の傷病等については、...


被保険者(任意継続被保険者・特例退職被保険者を除く)が、業務外・通勤途上外の疾病または負傷による療養のために労働不能となり、報酬を得られな...


病気やケガにより居宅で療養を受けている人が、医師の指示に基づて訪問看護ステーションなどを利用した場合、現物給付として『訪問看護療養費・家族...


健康保険は、会社で働いて健康保険に加入している被保険者のほかに、その家族・親族も健康保険給付を受けられます。 その立場にある人のこと...



コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

最新記事

労災認定の基準

行為中は通勤でなくてもその後に元の道に戻った時は通勤とみなされる「日常生活上必...

労災認定の基準

出勤・退社時に行うささいな事は逸脱・中断とはみなされず、通勤として扱われます。...

労災認定の基準

飲食店に立ち寄り、その後の帰宅途中で災害に遭った場合は、その時の立場によって通...

労災認定の基準

単身赴任している場合、相応の理由があれば、赴任先住居と帰省先住所の移動中の傷病...

労災認定の基準

仕事の掛持ちで2つの会社の移動中に災害に遭った場合も、条件を満たせば通勤災害と...

労災保険カテゴリー

社労士試験

サイト情報