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居酒屋店長の過労死がスマホ位置情報により労災認定される


2018年8月7日、大手居酒屋チェーン『わらわら九大学研都市駅店』の元店長で、勤務中に亡くなった53歳の男性について、福岡中央労働基準監督署が過労死と認めました。

スマホの位置情報記録が、長時間勤務の証拠として認められた初めてのケースです。

事の顛末は、次のとおり。

居酒屋店長は、2017年6月、一人で開店準備中に客席で倒れ、致死性不整脈で亡くなりました。

店長という立場であり、しかも一人で働いている時に倒れて亡くなったため、長時間勤務の事実を証明することが難しかったと思われます。

そこで、2017年12月、遺族が、男性のスマホに残っていた位置情報記録を付けて労災申請したところ、労基署に、「居酒屋店長は長時間労働と精神的負荷が原因で過労死した」と労災認定されたのです。

スマホの中には、シフト表やラインのやり取りも残っており、15時から翌朝3時まで勤務して、6時の始発で帰宅するという日々を繰り返していたことが分かったそうです。

もし、スマホの位置情報記録などが残っていなくても労災認定されていたかもしれませんが、位置情報記録が重視されたことは疑いようがありません。

そして、遺族は、手厚い労災保険給付を受けることができることになりました。

同じように長時間勤務している居酒屋店長は多いと思うので、過労死しないように注意しなければいけないのは当然として、一応、スマホの位置情報をオンにし、勤務状況が分かるように管理しておいた方が良さそうです。

わらわら九大学研都市駅店

労災認定された店長が働いていた居酒屋の情報は、次のとおりです。

店舗名わらわら九大学研都市駅店
住所福岡県福岡市西区西都1-1-35 JR九大学研都市駅高架下店舗1F
運営会社モンテローザ
電話092-807-9688
営業時間17:00~翌3:00
定休日年中無休

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