労災保険(労働者災害補償保険)の保険給付とその仕組みをわかりやすく解説いたします。もしもの業務災害・通勤災害にご活用ください。
よくわかる労災保険
HOME » 労災保険に関する質問と回答 » デスクワークによる頚椎椎間板ヘルニアの労災認定について

デスクワークによる頚椎椎間板ヘルニアの労災認定について


はじめまして。

  • 2016年3月に、IT系の会社にプログラマーとして就職しました
  • 2017年2月末に、突然首が痛み出し、整形外科を受診すると、「頚椎椎間板ヘルニア」と言われました
  • 3月は体調不良や通院などで欠勤を繰り返し、その後、休職しました
  • 5月、会社から「短時間で復職を試みた場合、短時間勤務のアルバイト扱いになる」と言われました

アルバイト扱いになると社会保険から外れてしまい、傷病手当金が受給出来なくなるので、休職しています。

今でも面談などでストレスがかかると、首や痛くが痛くなります。

長時間仕事するのが難しい状態です。

このような場合、労災は適応されるのでしょうか?

よろしくお願いします。

質問日:2018年4月15日

業務災害の認定には、「業務遂行性」と「業務起因性」が必要です。

業務遂行性については、正社員として働いていることから認められるでしょう。

問題は、長時間パソコン業務をしていたことにより頚椎椎間板ヘルニアになったという業務起因性で、FTさんの訴えや医師の診断などを基に、労働基準監督署が判断します。

ハッキリ言って、労災認定されるか否かは、誰に聞いても正しい答えは出ません。

そんなことを悩んでいるくらいなら、一刻も早く『療養補償給付たる療養の給付請求書』と『休業補償給付支給請求書』を労働基準監督署に提出した方が良いです。

主治医に、「デスクワークで頚椎椎間板ヘルニアになったと思っているので、労災申請したい」と相談し、医師の見解を聞いてみてください。

労災認定される可能性があれば、労災指定病院経由で労災の手続きができます。

本来であれば、病院に行った2017年2月末の時点で労災であると主張すべきでしたが、そうはせず、健康保険の傷病手当金を受給し続けているため、労災認定される場合は、健康保険から労災保険への切り替えが必要です。

なお、労災認定されるか否かは分かりませんが、FTさんは仕事で頚椎椎間板ヘルニアになったと確信しており、現在もその症状が続いているとのことなので、最終的には、デスクワークではない他の仕事に転職するしかないでしょう。

労災保険に関する質問がある方は、労働基準監督署にお問い合わせください。
当サイトに対しての質問には限界があります。詳しくは、利用規約をお読みください。

関連記事

お世話になります。 去年のX月に父が亡くなり、去年のX月XX日に遺族補償年金の決定を受け、母が遺族年金を受給しています。 とこ...


17日朝、仕事の書類を学校所定の場所に届ける際に、校内で転倒して顔・頬・唇を打撲し、救急搬送されました。 その際、健康保険で診察・治...


2019年4月2日に、通勤中、事故に遭いました。 顔面、頭部打撲で労災認定されていますが、首の痛みに最近気が付きました。(顔面の疼痛...


私の母は、亡き父の労災保険の遺族年金を貰っていますが、先月3月XX日に亡くなりました。 以後2月と3月分の未支給年金は貰えるのでしょ...


通退勤含む業務中のケガ等が発生した場合に、必ずしも労災保険を使用しなければならないのでしょうか? 「使用しない = 労災隠し」にはな...



コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

最新記事

労災認定の基準

行為中は通勤でなくてもその後に元の道に戻った時は通勤とみなされる「日常生活上必...

労災認定の基準

出勤・退社時に行うささいな事は逸脱・中断とはみなされず、通勤として扱われます。...

労災認定の基準

飲食店に立ち寄り、その後の帰宅途中で災害に遭った場合は、その時の立場によって通...

労災認定の基準

単身赴任している場合、相応の理由があれば、赴任先住居と帰省先住所の移動中の傷病...

労災認定の基準

仕事の掛持ちで2つの会社の移動中に災害に遭った場合も、条件を満たせば通勤災害と...

労災保険カテゴリー

社労士試験

サイト情報